2018年明治大学文学研究科招生简章
【文学研究科】
文学研究科は,日本文学,英文学,仏文学,独文学,演劇学,文芸メディア,史学(日本史学,アジア史,西洋史学,考古学の
4専修),地理学,臨床人間学(臨床心理学,臨床社会学の2専修)から構成され,いずれの専攻・専修においても,多角的な人文
科学の基礎科学を修得しつつ,現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することを目的にしている。豊かな感性と
鋭い理性を備え,高邁な精神文化と科学的な時間・空間認識を会得した優れた人材育成(博士前期課程では専門的知識を有する社
会人を,後期課程では専門的に研究に携わる研究者の養成)を目標とする。
【日本文学専攻】
日本文学専攻は,古典から現代までの日本文学全般を多様な視座から究明するとともに,その統一的把握を目指す。従来の文
献研究・テキスト批評を堅固な基礎としつつ,歴史に対する幅広い関心を持って新しい研究領域を切り開き,文学と社会の関連
を明らかにする。このような実践を通して,日本文学の専門的研究者・教育者及び日本文化に関する高度な素養を身につけた教
養人の育成を行う。
【英文学専攻】
英文学専攻博士前期課程は,4専修から構成される。英文学・米文学・英語学専修では,各分野についての専門知識を身につ
けて後期課程に進学し,研究者への道を歩む人材の養成を目的とし,英語教職専修では,高度な専門知識を有する中高英語教員
の養成を目指す。博士後期課程は,英文学・米文学・英語学の3専修から構成され,身につけてきた知識を基盤に各自の研究を
発展させて博士論文を完成させ,その後も自立した研究を積み重ねていく人材を育てる。
【仏文学専攻】
フランスとその文化は,一方ではギリシャ-ローマ,他方ではユダヤ-キリスト教の伝統に深く根ざしながら,常に様々な分
野で斬新な創造を続けてきた。その役割は今も縮小してはおらず,EU及び世界50ヶ国に及ぶフランス語圏の中心として,そ
こから学ぶべきものが多々ある。そのような状況の中で,本専攻では,高度なフランス語運用力,フランス文化・思想・文学に
関する広範な知識,繊細かつ大胆な国際感覚と実践力を備えた研究者,社会人,文化人の育成を目指す。
【独文学専攻】
ドイツ文学を歴史的コンテクストと現代的アクチュアリティを視野に入れながら研究することによって,ドイツの文化と社会
についての理解を深め,日独の交流に役立つような人材を養成することを目的とする。このためには,学術的な討論ができる程
度にドイツ語の運用能力を高め,同時に,日本のことをドイツ語で語ることができるような日本の文化についての深い教養を培
う。
【演劇学専攻】
演劇学専攻では,博士前期課程においては,高度な専門的知識を修得した研究者の養成に加え,幅広く劇作家,演出家,戯曲・
演劇の歴史的・理論的著作の翻訳家,演劇制作者などを目指す人材の養成を目的とする。博士後期課程においては,課程博士号
の取得を目指す者を含めて,演劇学研究者を目指す人材の養成を目的とする。
【文芸メディア専攻】
文芸メディア専攻は,「メディア環境の中の文芸」という立場を設定し,メディアとは何かという問題意識を重く踏まえた上
で,「文芸というメディア」及び「メディアとしての文芸」の視座から文芸研究・メディア研究に取り組む。文芸への深い知識
と教養を兼ね備えながら,言語テキストとそれが置かれたメディア環境の相互的関連を視野に収める専門的知識人の育成を目指
す。
【史学専攻】
史学専攻は,日本史・アジア史・西洋史・考古学の4専修から構成され,研究素材である各種史資料の分析に基礎を置く実証
主義と歴史を生み出したフィールドを重視する実践主義を教育・研究の柱とし,学際的・国際的視点を伝統的に重視している。
近年は,専攻が属す研究科の特性を生かし,文学研究科諸専攻との学際協力も緊密である。その研究・教育を通じ,史学専攻は,
歴史学の専門研究者及び教育者並びに豊かな歴史への素養を身につけた高度教養人を育成することを目的とする。